Scratch 恐竜キャッチゲーム

前々回の投稿で紹介した書籍「スクラッチ3.0でゲームを作ろう!小学1年生からのプログラミング教室」の1時間目で取り上げられている事例「恐竜キャッチゲーム」を作ってみました。

マウスクリック(または画面タップ)して恐竜を移動させ、上から落ちてくるタコスを食べるという落ちもの系です。 (^^;

成果

チュートリアルなど機能や操作方法を事前に学習することなく、書籍の説明に従っていきなり操作し始めて、約30分で完成することができました。

図1 恐竜のスクリプト
図2 タコスのスクリプト

アラカンのおっさんでも楽しめます。自分が作ったものが思い通りに動く楽しさは、販売されている業務用のものでも無料の学習用のものでも変わりません。

業務用として利用している Microsoft Power Automate と比較してしまうのは職業病でしょうかね?

感想

一部ではあるけれど、Scratchの機能や操作方法を覚えることができました。今後、継続的に使用しないと忘れてしまったり、追加された機能を知らないでいたり、と言ったことがあるかもしれないので、引き続き、いじり続けたいと思いました。

すべての機能を一度に学習するのは難しいので、少しずつ新しい機能を取り入れながら、10個のテーマをやり終えるころにはいろいろな使い方がわかるようになるという構成になっており、モチベーションを維持できるようになっているのがよいと思います。

公式サイトにはチュートリアルもあって、「〇〇の使い方」チックな解説もあるが、簡単であっても楽しく遊べるゲームを自分でつくるというゴールを設定することで、飽きずに最後までやり切れるのではないかとも思います。

登場人物の会話形式で解説が進み、親しみやすいのもよいと思います。グループチャットの様子を紙面で展開している感じです。「日本語→プログラム」でわかりやすい、と書籍の帯にありますが、その通りだと思います。日本語といっても「細かく定義しないとコンピュータが理解できない」などいう基本的な考え方や、その考え方で表現するとこんなに面倒くさい日本語になるんだということも解説されていて、コーディング(Scratchの操作手順)だけでなく、プログラミングの基本的なところに触れているのもよいと思います。

書籍の解説文中にScratchのスクリプトを構成するブロックの絵が挿入されているのでわかりやすいと思いますが、この絵が小さいのでブロックに記載されている文字が読みづらいのが難点です。書籍には関連サイトの紹介があってURLも記載されており、このサイトを閲覧しながら取り組めば何とかなると思いますが、小学生が自力でそこまでできるかどうかというのは別問題と思います。また、ネットに常時接続せずにダウンロード版で作成する場合には、紹介されているサイトを参照しながら取り組むことができないので、補完するツールなど工夫が必要と思います。

親御さんへのアドバイス

少しずつでも継続的に学習するなら、インターネットに接続できる環境を用意した方がよいと思います。Scratchの公式サイトで閲覧できる情報は膨大で、これらを参照できる方が学べることが多くなります。

書籍では、プロジェクトを他のユーザーと共有することができる旨がさらっと紹介されていますが、ユーザー登録手順、登録するためにはメールアドレスが必要であること、保存や呼び出しの手順などについては解説されていません。Scratchの公式サイトには手順が掲載されていると思いますが(自分は手探りで何とかなりましたので確認していませんが)、親御さんや教師のサポートは必要でしょう。

ITに詳しい(プログラミングに詳しい)親御さんなら、自分が先に取り組んで、あるいは、子どもといっしょに取り組んで、教材で学び取りたいプログラミングのエッセンスを追加して教えることで、学習がさらに深まります。子どもがおじいちゃんやおばちゃんに教えることで家族みんなでゲームを楽しむというのも面白いと思います。

インターネット環境を家庭で整えることが難しい場合や、自分の子どもをサポートするのが難しい場合は、プログラミング塾に通うのも一つの方法と言えるかもしれません。学習塾やスイミング・各種スポーツなどの習い事の1つとしてとらえるということです。できるかぎり子どもにやりたいことをやらせてあげられるようにしたいですね。

学校の授業でプログラミングが始まり、数年後には入試に取り入れられるともなれば、「お受験」対策としても必要になってくるのではないかとも思います。理解の進み方や操作の習得、つまずくところは一人一人異なります。学校の授業のように大勢が一斉に受講するようなところではなく、マンツーマン式か家庭教師のような、一人一人の進み具合に合わせて調整してくれるところを選ぶ方がよいでしょう。

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